彼は今回のツアーの舞台装置責任者。出演者の小道具・大道具を責任持つ役。 23歳で初めてのツアー参加。 なので、実際は、ウィジーの指導のもとに大役を担っているという、これからの成長株。 スタッフは全員、劇団アブの役者。 で、彼はもともとはマルゲスティの子供のベビーシッターだったらしい。 子守中に目にする劇団の活動に、胸を射たれ、劇団員となったとのこと。 すごく純真で、女性に話しかけられると 返事は出来ず、ニコニコ~っと笑顔を返してくるだけ でも、最後の方はずいぶん日本語を覚え、コミュニケーションを図ってきてくれた。 劇団員はほとんどがイスラム教徒だったけど、ほとんどのスタッフがモスクには行かない。その中、アジムは時間を見つけては毎日必ず1回はモスクに行ってお清めをしていた。 アジムのお祈りで、バスで待ちぼうけというのも何度かあったが、それについて文句を言う人は1人も居ない。当たり前にひたすらお祈り待ち。 モスクが無くても、要所要所にある清めの場所で、自分で清めの儀式をしていた。敬虔なイスラム教徒って、こういう人のことを言うんだろうなあと思った。 だから彼とのコミュニケーションは触れあいは厳禁。 それでも最後の別れは彼の方からハグだった。 どこまでが良くて、どこからがいけないのか・・・よく分からないけど。 正直、言葉が通じない分、きちんと感謝の気持ちを伝えるのにハグのようなコミュニケーションは有効だったため、最後にハグをして別れられて良かった。 最後に彼は言っていた。 「ボクはとても日本が好きになった。すごく興味がある。だからこれからも日本語をもっと勉強する。」 それがとても嬉しかった。 そして、実は今も気になっている。あの後、彼は自分のカラダを清めるの大変だったのかな~??
top of page
bottom of page
Comments